INTERVIEW

必要な物を見極め、
軽やかでちょうどいい
私らしい暮らしへ

style-R代表
整理収納アドバイザー
金田玲子さん

style-R代表
整理収納アドバイザー
金田玲子さん

戸建てからマンションへ。
賃貸アパートからマンションへ。
就職・結婚・出産・独立などライフステージの
変化で新たな住まいを考える際、
懸念事項の1つが収納です。
「物が全て入るだろうか」
「増えたら入りきらないかも…」
そんな心配なく、
新たな住まいで軽やかに暮らせる
「移住時に大切な物との向き合い方」とは。

最初に必要なことは整理

そもそも今お持ちの物は
本当に全て必要な物でしょうか。
実は私自身、以前は家が物で溢れ、毎日探し物、
イライラしながら
「収納スペースが足りない」と考えていました。
でもそんな暮らしから脱却するため、
最初に行ったことは
「整理=不必要な物を取り除く」ことでした。

整理の基準は「使っているか否か」

当時服でギュウギュウだったクローゼット。
服1つ1つを「着ているか否か」で判断してみたら、
何年も着ていない服が山のように出てきました。
本来着るための服を着ないでただしまいっぱなし…
しかもそのせいで収納が使いにくい。
自分は一体何のために
着ない服をしまい込んでいるのだろう、と
初めて考えました。

物は使うためにある

服は着る、食器はお料理を盛る…
物は使うためにある、と考えると、
使わずにただしまっておくことは、逆に物もスペースも
それに対するお金も無駄にしていると気づきました。
新しい住まいでもそれは同じです。
使わない物をしまっておく方がもったいない。
だからこそまずは整理です。
使わない物はリユースやリサイクルで
次の活用場所に送り出しました。

使う物は高さを意識し使いやすく

例えばクローゼット・納戸・食器棚など、住まいの中には
床から天井付近まで高さのある
収納スペースもあります。
出し入れしやすいのは
真ん中=腰高から目線くらいの高さです。
この高さに最優先に
「使用頻度の高い物を配置」していくことが、
使いやすい収納の大原則です。
使用頻度の低い物は、下部や上部へ。
使用頻度から置く高さを考えることで、
自分にあった使いやすい収納になりました。

物の整理で心豊かな暮らし

服も食器も向き合ってみると、
結局よく使っているのは自分がお気に入りの物ばかり。
「いつか何かに使うかも」を手放し、
今の自分が本当に好きな物だけを持つ。
自分が管理できる・暮らしに必要な・
ちょうどいい量だけを持つ。
整理でそれが実現したことで、
収納もしやすくなり、結果どれも使いやすく、
軽やかで心地よい、
家で過ごすことが楽しい、
心豊かな暮らしになりました。
理想の暮らしにたくさんの物が必要なわけではないと
実感しました。

常に物と向き合うことが
快適な暮らし維持の秘訣

それからは定期的に整理を続けるとともに、
本当に必要な物だけ、
お気に入りの物だけを買う、
と買い方も変化したことで、
コンパクトな暮らしの維持につながっています。
常に物と向き合うことで物に振り回されず、
お気に入りの物だけに囲まれた、快適で心地よい、
私らしい暮らしの実現と維持が叶いますよ!