中途採用サイト

Project 01

ウィザースホーム

高品質で低価格。
前例のない商品開発を。

高品質で低価格。前例のない商品開発を。

幸谷 簡史

株式会社ウィザースホーム 開発部 副部長。積算を担当していた頃、ウィザースホームの立ち上げに参画。1995年新卒入社。

向後 大介

株式会社ウィザースホーム 開発部 商品開発課 課長。設計のスキルを活かし商品開発を担当。2004年中途入社。

橋 彬子

株式会社ウィザースホーム 開発部 商品開発課。申請業務・設計図書の作成を担当。2015年新卒入社。

飛ぶように売れた。でも実際は…

 

高品質かつ低価格。現在のウィザースホームの特長が初めて具現化されたのは、20年以上前のこと。新昭和は当時すでに2×4工法を武器にしていたが、どちらかというとお求めやすさを重視した商品戦略だった。グレードの高い内装材や住宅設備機器は、あくまでオプションに過ぎなかったという。当時積算を担当していた幸谷が、開発の経緯を振り返る。

「元気な地方ビルダーの中には、普通だったらオプションにするような仕様まで標準仕様に組み込んで販売する、いわゆるフル装備の住宅で成功する企業が登場していました。その動きに注目し、新昭和でもフル装備の住宅を開発することが決定したんです」

 

外壁はサイディングからタイルへ。屋根材もスレートから陶器瓦へ。本物志向の素材をふんだんに使用したのだ。当然、そのままでは建築費が上昇してしまうので、コストダウンにも取り組んだ。大工の作業工程を洗い出し、細分化。部位別発注方式に切り替えることで、それまでの常識を打ち破る坪単価を実現したのだ。そうして1999年に発売されたのが『ハイグレード30』である。

発売するやいなや、飛ぶように売れた。フル装備の家はお客様から大変ご評価をいただき、1ヶ月あたり百数十棟というペースで、2~3ヶ月も売れ続けたのだ。

ところが、である。このサクセスストーリーには落とし穴があった。とんでもないミスが後になって発覚したのだ。

まさかの積算ミス。
トップが出した答えは?

 

「計算ミスにより、本来の売価に対してかなり安く提供していたんです。これだけの住宅がこんなに安ければ、そりゃ売れて当然だなと(笑)。積算を担当していたのは私でした。数億円の損失を会社に与えてしまったことがわかったときは、生きた心地がしませんでした」

幸谷がそう話すように、積算ミスの件はすぐに社内で大騒ぎになった。だが、当時の経営陣はこう捉えたという。これだけの高スペックな住宅を、これだけの低価格で提供すれば、こんなにも多くのお客様に支持していただける。つまり、新たな成功モデルなのではないかと。

「不思議とお咎めはありませんでした。その後も変わらず、積算の仕事を任せてもらえましたし。もちろん私自身はおおいに反省しました。二度と同じミスをしてたまるかと心の中で誓い、名誉挽回に向けて、よりいっそう仕事に打ち込むようになりました」

 

新昭和が目指すべき方向は、この思いがけない事件によって明確になった。これを境にして、高品質かつ低価格をいかにして実現するかが、商品開発の大きなテーマとなったのだ。社内の価格に対する意識は大きく変わった。

こうしたコンセプトをベースにして、2001年に誕生した新ブランドが『ウィザースホーム』である。商品ラインナップの全てにタイルを標準装備したのは、前例のない挑戦だった。ビルやマンションならまだしも、戸建住宅にタイルを貼るという概念自体がなかったからだ。サイディングは15年ほどで大掛かりなメンテナンスが必要になるが、汚れがつきにくいタイルは基本的にメンテナンスフリー。非常にエコで環境にやさしいという特長を持つ。” WITH EARTH”(地球と共に)というネーミングの所以である。

ウィザースホーム誕生と同じタイミングで、より断熱性に優れる2×6工法も投入した。モデルハウスもオープンし、宿泊体験のサービスも販売施策に組み込んだ。いずれも業界に先駆けた取り組みとしてお客様から歓迎され、ウィザースホームは順調なスタートを切ったのだった。

驚きのクオリティを、驚きの安さで。

 

ウィザースホームの開発において、特に力を入れたのが外壁のタイルだ。タイルの型から開発し、さまざまなメーカーを調べ、交渉し、ボンドや下地材のコストダウンに取り組んだ。その結果、もともとの金額のほぼ半額で提供することが可能になったのだ。そうして誕生したのが、『スクラッチブリックタイル』であった。

その後もさらなるコストダウンに取り組みつづけた。スクラッチブリックタイルがいくらコストパフォーマンスに優れているといっても、市場に普及しているサイディングと比べたら、まだまだ手が届きにくい価格だったからだ。幸谷は言う。

 

「そこで次のステップとして、サイディングと同等の価格を目指しました。今度は薄物のタイルです。中国からの輸入により材料費を抑え、より施工しやすい形状を考案することで工事費も低減。さまざまな努力の末、最終的に目標を達成することができました」

サイディングと同等のコストを実現したことで、全面タイル仕様の外壁は一気に浸透。「タイルといえばウィザースホーム」という、今につながる素地ができあがっていった。

もはや、商品ラインナップすらいらない。

「ウィザースホームは、ブランド力ではなく中身で勝負する住宅です」そう語るのは、商品開発を担当する向後だ。「新昭和には、性能や機能を体験してもらうための施設として、『住宅館』があります。ここは、一つ一つの価値をお客様に感じていただく場所です。私たちがご提示する価格が高いのか安いのか、実際に体感したうえでご判断いただくのが一番ですから」

ウィザースホームでは現在、商品の再編を進めているところだ。

「今後は商品ラインナップという概念自体をなくしていきます。そもそもウィザースホームは自由設計なので、今ある『リモージュ』などは、あくまで見本のひとつにすぎません。それよりは、多様化する価値観に対応できる仕組みにしていくことが重要だと考えました」

具体的には、「暮らし方」「機能・性能」「デザイン」という3つの軸でコンサルティングし、理想の家づくりを行う計画だという。価値観の変化を実感しているのは、商品開発課の橋だ。

「これまでよく耳にしてきた『女性目線の家』という言葉自体も、過去のものになりつつあります。今はご主人も奥様も共働きで、協力し合いながら家事を行うケースが増えています。コロナ禍で在宅ワークも浸透しました。住まいに求めるものが多様化していることを実感しています」

時代の変化を敏感に捉え、ウィザースホームは今まさに形を変えようとしている。

Story一覧

Project 02

クレバリーホーム

「命を守った家」を提供する。
それが、私たちの使命です。

Project 03

太陽光発電事業

千葉県初のメガソーラーは、
こうして誕生した。

Project 04

アセット事業

家づくりから、街づくりへ。

Future 01

カーボンニュートラル

再エネを届ける。企業へ、
地域へ、子どもたちへ。

Future 02

木更津ゲートウェイ・ヴィレッジ

誰も想像しなかった未来を
発信する都市へ。